【Summary】
あー、人間として終わっているな。
そう思うことはあるだろうか?
決めたことを成し遂げられない時、人を傷つけてしまった時、いろんな瞬間があるかもしれない。
太宰治は、沢山の後悔、失敗の中で感じたことを書いたのだろう。
「断れない」主人公は、流されて生きていく。
太宰治の作品を読んでみたいなと思えるようなきっかけになれたら幸いです。
【中古】人間失格 まんがで読破 / バラエティ・アートワークス
川の流れのように(/・ω・)/サラサラ
ちっちゃな頃からピエロ
常に道化を演じ、周りを笑わせる
本当のことを言わずに、道化を演じ、「面白い子だ」と言わせる。
自分には人間がわからない。
人に言われても拒否できない。
そこから不幸が始まっていくのだった。
学校では、どうしたら人を笑わせられるのかを分析し、その時のトレンドを雑誌でつかみ、道化に徹した。
そうしておけば、誰も自分の本性なんてわからない。正体を隠せるんだ。
そう思って過ごしていました。
「ワザ」
「⁉」なんだって!?
竹一がこっそり言ってきた。
こんな奴に正体がバレた?何たる失態。なんてことだ。
こいつを取り込まねば。取り込んで自分の秘密を漏らしてはいけない。
次第に仲良くなり、こいつに絵を描いてみせたことがあった。
「お前は、エライ絵描きになる!」
(結果的には、エロい絵描きになりましたw)
たけちゃんにそう言われ、自分の道が決まった!
でも、結局は、とーちゃんの言われた道を拒否できず高校へ行くことになった。。。
学校はつまらない。。。
そんなわけで、こっそりと画塾に通っていた。
絵を描くのは楽しい。自分の中の人間性をぶちまけられる。
自分を表現できる。
「5円貸してくれ、そしたらおごってやる」(コイツはバカなのか???)
堀木という男から声をかけられた。
どうやらこやつも美術を学んでいるようだ。
【中古】人間失格 まんがで読破 / バラエティ・アートワークス
酒、酒、酒。
そして、女、女、女。
転落人生の要因としては想像に難くないだろう。
これに加え、お金もどんどん出ていってしまう。
足りないお金は、質屋に教科書を、服を、と差し出してお金に変えていく。
酒が飲めればいい。
酒だ。。。。
その頃、地下組織にも属し、なんでもやってのけていた。
正確には、断れなかった。。。
断って、人を怒らせるのが怖い。。。
怖い。。。
逃げよう。。。
逃げる手段は、酒。
酒を飲んで忘れる。酒が欲しい。酒が。。。
大概そこには、女がいた。
さみしさの漂う女(つねこ)がいた。
そんな女を好きになり、好かれ、一緒に過ごした。
拒否できずに、逃げて、生き続け、疲れ、死ぬ事にした。
女と一緒に。
でも、自分だけ死ねず、またこのカルマから抜けられず、酒におぼれていく。
周りからは愛想を尽かされ、冷たくあしらわれる。
そんな中、優しくしてくれた女(しづこ)には、その優しさにつけこんで、家に転がり込む。
自分で最低だと思いながら、その生活から抜け出せない。
拒否できない。
その女の支えもあって、書き始めた漫画はうまくいった。
上手くいったら酒を飲む。酒を飲むとお金を使う。無くなる。飲みたい。。。
酒を浴びるように飲んで帰った日に、ふと、その女と子供が話しているところを見て、
「俺はここにいちゃいけない。この人たちは幸せなんだ。」
そう感じ、また、逃げた。
逃げて逃げて、他の女(マダム)のところに転がり込んだ。
【中古】人間失格 まんがで読破 / バラエティ・アートワークス
その家の近くに、純真な女性がいた。よしこ。
人を疑わず、信じる彼女と結婚した。
上手くいっていた。
人生が明るくなってきたように感じていた。
でも、そんなことも長くは続かなかった。
無垢の信頼心ゆえに、人に付け込まれていた。
もうそこには、自分の知っているよしこはいなかった。
顔がわからない。
誰なんだ君は。。。
また、酒に逃げるようになった。。。
酒だ。酒を飲もう。
ある時、血を吐いた。
もうだめかと思って、薬屋に行った。
沢山薬をもらった。
「この注射はどうしてもお酒を飲みたくなった時に使うんだよ」
今思えば、覚せい剤だったのだろう。
使うと元気が出た。文章がスラスラ書ける。楽しい。いいぞこれは。
これを使っている間は、お酒を飲まなくていい。俺は健康だ。
もっと欲しい。もっと使いたい。
注射代はかさみ、お金が足りなくなっていた。
どんどん辛くなって、追い込まれていったときに、救いの手がやってきた。
堀木だ。
「病院に行って、養生しようか」
ありがたかった、涙が出た。
ああ、これで楽になれる。まっとうな生き方ができそうだ。
「おい、聞いてたのと違うぞ。」
「おれは、異常者じゃない。」
だれもが、そういうんです。。。
そこで扉は閉ざされた。
人生の幕開けと幕引き、そんなものが走馬灯のように自分の頭によぎった。
もうそこに自分はいなかった。
廃人になってしまった。もはや人ではない。
酒におぼれ、女におぼれ、金に翻弄され、今ここにいる。
人間を辞めるのは容易いことではないが、拒否する力がないと、ここまで行ってしまう。
いかがでしたか、
私、葉蔵の生き様を晒してみましたが、皆様の参考になったでしょうか?
まずは、拒絶する力を持つこと。
次に、酒、金、女に注意すること。
そんなシンプルなことすらできなかったからこうなったのです。
皆さまも侮ることなかれ。
【中古】人間失格 まんがで読破 / バラエティ・アートワークス
以上は、マンガで読破「人間失格」を参考にした記事になります。
少々、自分の感想も込めつつ書いたため本文から若干の逸脱があるかもしれません。
初めにも記載した通り、太宰治の作品を読むきっかけになったらと思い書かせていただきました。
ご感想も頂けると幸いです(/・ω・)/ヨロシクデス
コメント
高校時代に人間失格は大人になればわかるものなのかなあと思っていたが、だいたい大人になれば酒と金と女に翻弄されて生きているからまた読んだらおもしろいかなと思った日記でした◎
世界的に評価されているものを見ても知識がなくて「ふ〜ん」としかならないその感覚を鍛えるために最近はオペラを見てみようと思っています🫶人間失格もカラマーゾフの兄弟も作品は変わらないのにおばあちゃんになったアタシの心が揺り動かされるような経験したいなあと思ってます。
2日に1回は更新チェックしてコメントしたかったのにサイトの下すぎるコメント欄に今日気がついたので勝手に感想を書きます!あと福岡に旅行したいです!