G -1.0 ゴジラ

マイナス 映画

あくまでも個人的な、超個人的な解釈を加えつつ、この映画を見てほしいなと思った(/・ω・)/



俺は特攻から逃げてきたんだ・・・。
そんな衝撃の告白があるこの映画では、心が大きく揺さぶられる。

戦争を経験したことはないが、本心はわからないものの、周りが、「お国のために」と闘い、突撃した時代において、成績が優秀であっても死にきれなかった主人公がいた。
いざというときに恐怖で動けなくなり、自分は運よく生き残ってしまった。
自分は逃げてきた。そして死んでいった人たちは自分を許してはくれない。

そんな絶望の中で、ゴジラが現れてしまう。
タイトルにあるように、戦争中に大被害を受けたという意味でもマイナスであるが、主人公の精神状態もマイナスであることは間違いない。
自分はむざむざと逃げて生き延びている。そんなところに、普通のやり方では勝てない怪物が現れた。
町を破壊し、身の回りの人も消し飛ばしてしまう。

落ちて落ちて、また落ちていく。

そして落ち切ったときに、自分が抱えている問題を直視できるようになり、向き合い始める。

決して、現状が改善したわけではないものの、マイナス状態であることに変わりないものの、そこから這い上がるしかないと感じだした主人公をはじめとする、対ゴジラのチームは活き活きとしだす。

「やるしかない!」「俺たちがやってやろう!!」
そんな声掛けをしながら進んでいく。


人はマイナスにまでなってしまうと、感覚がマヒするのか、もう引くところがないと覚悟するのか、俄然やる気が湧いてくるようになる。
しかしそれは決して無茶ではなく、マイナスにまで落ちたから見える死の淵や、覚悟といった冷静さをも併せ持つやる気だ。
こうしてみると、マイナスも悪くない。マイナスはネガティブではない。
そこからどうつなげていくのかが重要なんだ。そう思えてきた。


自分を含め、あらゆる人は負の歴史を持っていると思う。
それを隠して、プラスに見せかけることは容易いが、苦しいし、本気が出ない。
マイナスがあると人から、訳あり、病んでいる、黒いと後ろ指を刺されるかもしれないが、そんなことは関係ない。勝手に言わせておけばいい。そういう指摘をする人は、その闇すらも理解できない。
そこに自分で向き合った人こそが、負の歴史を自分の糧にして前に進んでいけるのだと思う。


この映画では、最後のハッピーエンドに浸る尺が若干短いように感じてしまったが、それでもマイナスからの成長、上向きがあるんだなと感じられるいい締めくくりだった。
いままで、○○2.0なんてものが多かったが、これからは一度壊してみる、一度引き算をしてみるなんてのが流行るのかなと思いました。
個人的には、資本主義-1.0なんて感じで、昔の生活に良さを見出していくなんてものが生まれるのを夢見ています(/・ω・)/✨

まだ観ていない方は、是非。
今後、シロクロでも上映されるのでそれも観にいきたいな(^^♪

コメント

  1. ゆり より:

    行く行く詐欺常習犯のアタシの重たい腰を上げる方法を教えてください🙃

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